着物に想う・・・

このごろ大分、ブログを更新してなかったな~(^^;)

なんでかっていいますとね、

こいつと15分単位のバトルを繰り広げていたからなんです(^^;)

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春から通い始めた着付け教室、
自分で着る初等科コースを卒業しまして

いまは「他人に着せるコース」ってのを頑張っています
(^^;)

で、ちょっと前にテストがありまして

「長襦袢をボディに着せかけた状態から着物をきせて名古屋帯を締めるまでを15分で」

を必死で練習していたんです(^^;)

15分ってほんとうに短くて大変で、
着付けの先生に「なんで20分じゃ駄目なんですか?」
と、まるでレンホー議員のようなわけのわからん疑問をぶつけてみたところ、
「仕事として通用するためには、やはりそのくらい早く着せられないと」とのこと。
一応このコースが終わると、
「着付師としてのお免状がもらえる」っていうことになっているのでなかなか厳しいです(^^;)

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着物離れと言われて久しいです、
戦前は日本人の日常着だった着物ですが
いまは冠婚葬祭以外、あまり着ている人をみかけなくなりました。

確かに洋服のほうが着脱は便利だし動きやすいし
毎日洗えて衛生的、ってのもありますが

着物の世界に足を突っ込んで半年以上・・・
そればかりではない、
きもの離れの原因をいくつか感じます。




(1)呉服店の売り方

呉服屋、きもの、と聞くと、
「高い」「押し売り」ってイメージを持っている人いませんか?

残念ながら、一部の呉服店では
立ち寄った客を相手に強引に高価な着物を売りつける
押し売りまがいのやりかたをしているようです。

買ったお客さんは仕方なく無理矢理買わされたものだから
当然着物に愛着も湧かない、
見ていると気が重くなるからもう見たくもなかったりする。

そんな新品同様の袖も通してないような着物が譲られたり売られたりして
沢山リサイクル着物ショップに流れていくらしいのです。
で、一桁安い金額、ちょっとしたワンピース程度の値段で売られていきます。
いまリサイクルショップは「宝の山」だそうです。

そうするとますます新品の着物が売れなくなる・・・・
結局自分の首を絞めているだけなのだそう。

私も着付けの練習用に
リサイクルショップで帯を一本買い求めました。
締めたこともないような新品の帯・・・
新品の10分の1程度の価格でした。


(2)着付け教室の姿勢

え?って想われるかもですが
着付け教室の功罪もあると想います。

通ってみてわかったのですが
いまの着付け教室の教える着付けは「礼装用」なんですね。

たとえば、
私の習っているお教室ですと
長襦袢にひも1本と伊達締め、
着物に腰紐、胸紐、伊達締めと
着物をひととおり着るのに
3本の紐と2本の伊達締めが必要なんです。

これは昔ながらの一番シンプルなひも使いなんですが
それでも5本ほど使うことになります。
着崩れはしませんが当然着ていて苦しいんですよね。
そうすると「一通りは習ったけれど苦しいから自分で着る気にならない」ってことになってしまいます。

でも着付けの先生は毎日着物を着ています
聞いてみると「そんなに使ったら苦しいから」と
紐1本に伊達締め2本(^^;)
ネットで探すと「長襦袢のひもを後から抜いて最終的には腰紐一本」という強者もいるようです。

着付けに慣れたかたはほんとうに紐は少なめ。
故人ですが女優の沢村貞子さんは
普段の着物に関しては
ひもが2本に伊達締め1本だけで着付けていたそうです。


また、お教室によっては、
その教室が考えた独自の着付け道具を使う場合もあります
背中に背負う「改良枕」とかね。
私が結婚してすぐに通っていた着付け教室でつかわされていました。

これは帯が短いとき、または
太ってしまって帯が足りないときには便利なんですが
背中に背負っているとけっこう堅いし痛い(><)
あまりお奨めはできないですよ~。
しかも「このセットを買わないと教えられない」と
なかば売りつけの場合も少なくないようです。


また、昭和40年~50年にかけて
「着付け教室」が大流行だった時代があったようなんですね。
そこで教えられたのは
「着姿にしわが出来ないように
動いても着崩れをぜったいしないように
身体にタオルで補正をして寸分の隙もなく美しく着る」
という礼装用のやりかた。

着物っていうのは平面なものです。
それを立体的な身体に、
ボタンもファスナーも使わないで
ひもだけで巻き付けるわけですから
普通に考えればしわができたり、
動いたら着崩れたりするのは当たり前なのですね。

時代劇なんかでは、歌舞伎役者さんは
演技しながら自然に着崩れを直しながら演技してるそうです。
幼いころから着慣れているから、仕草のなかに自然に馴染んでいかにも治していますにならない、
それが着物の自然なしぐさだったりするわけなんですね。


でも生徒が多いとそんな悠長なことはいってられない。
補正ダルマにして教えたほうが効率が良いわけなんです。

そうして「しわは敵!」「着崩れは敵!」とばかりに
以前は普段着として普通に着られていた着物が
いきなりハードルが上がってしまったんです。

たとえ着付け教室に通っても、
ちゃんと着られないと恥ずかしい~だから着ない~そして
いつの間にか着方を忘れていったりします。
私も10年前にすこし習ってたんですが
着ないと見事に忘れるものです(^^;)


また、着付け教室によっては
バックに呉服店がついていることも少なくないです。
私が通っているお教室も呉服屋系列ですが
幸い「生徒への押し売り厳禁!」のところなので助かっていますが
なかには生徒をカモにして無理やり売りつけるような
悪質なところもあるようで・・・
(特に無料のところは要注意です)

ネットでは「押し売りのない着付け教室を探しています」
っていう質問が沢山されています。
それだけ嫌な想いをした人が多い、ってことなんだろうと想います。


(3)人の目

いまの世の中着物姿が珍しくなったせいか
着物を着ているとじろじろ見られる・・というのを
着付け教室の先輩からけっこうお聞きします。

洋服が殆どのいまの日本で
着物を着ている、着物が好きというかたは
それなりにポリシーや好みがあるのか
「他人の着付けや着物にちょっかいを出す」
人がどうやら少なくないようなんですね。

たとえば
自分で見えない後ろの帯などの
着崩れを指摘してくださるのなら有り難いのですが
(帯締めがゆるんでお太鼓が落ちそうになっているとか)

なかには初対面の人に向かっていきなり
「その着物にその帯はおかしい」って難癖つけてきたり

「なんで電車に木綿の着物を着て乗るんだ!」といってきたり
(戦前の日本では和服のドレスコードは厳しく、ウールや木綿は普段着とされて近所以外の外出時には着ないものとされていたようです)

いきなり着物の袖をつかんで素材を確認しようとしたり

「半襟の出し方が変!!」といきなり衿に手を伸ばしてきたりと

「いらぬお節介」なかたも多いようです、
(ネットではこういう輩を「お直しおばさん」と呼んでます)

なんで着物だとあれこれ言われなければならないのでしょう?
いまやユニクロだろうがGAPだろうが
好きな洋服を好きなときに好きなところに着ていく時代です。
「式」と名が付くような場所に着ていくわけでなければ
左前にさえ着ていなければ
誰が何をどういうふうに着ていようと自由なのに。

一部の「着物というのは~~~でなければならない」
的な考えは正直古いと想ってしまいます。

(4)行事

いまの日本では着物を着るのは「行事」のことが多いです。
そのときにされる着付けはいわゆる「礼装用」
七五三や成人式に、
紐や伊達締めやタオルでぐるぐる巻にされるのです。

でもそれはある意味仕方ないのですね・・・・
自分で治せない人に着付けるには
最初から着崩れないように用意周到に準備しておかねばなりません、
一生の記念として写真に残りますし
神社など参拝したり、成人式結婚式など参列したときに
途中で着崩れたら大変なことになります。
一生の思い出が台無しになってしまいます。

そうして、着物というと
窮屈な想いしかしたことのない、となると
その後自ら着物に袖を通したい、って
あまり想わない、って想うんですよね・・・

私は幸い、実家にいたとき着付けてくれていたかたが
とても上手なかたで全然苦しくなくて
しかも結婚が遅かったから振袖を合計7回も着ましたが
(実家からは、着物代のもとはとったね、と言われましたよ(^^;)
「着物は苦しいから洋服にする」っていうかたも少なくないと想うのです。

着物だっていわゆる衣服のひとつ、
ラッキーなことに、いま若いお嬢さんたちの間で
4桁程度の値段で手に入れられる安いリサイクル着物が
一部で静かなブームになっており
洋服と組み合わせてみたり、斬新な着こなしを楽しんでくれていて
箪笥の肥やしになっていたような着物が見直されているんです。


着付け教室も売りつける前に
「箪笥の肥やしをもっと着ましょう」と言ってほしいし


呉服店も押し売りまがいに
高い正絹の訪問着や留袖を売るだけではなくて
もっと木綿やウールなど
普通にドライクリーニングで洗えるきものを売ってほしいです。
そうすればもっと着物が身近になって
需要も増えると想うのに。


って久々の更新なのに
何故か着物で熱く語ってしまいました(^^;)

将来的には、
これを仕事に・・は難しいですが

障害のあるかたに、着付けてあげて
「ゆかた体験」「着物体験」をさせてあげられたらな・・
っていうのがひそかな夢です。

たとえば成人式に着物で出席・・は難しくても
写真だけでも撮っておけば記念になるでしょ?

いつか現実になるといいなあ(^^)











この記事へのコメント

2012年11月30日 12:13
 お疲れ様です。私も十数年前にお免状をいただきましたが、最終テストは「長襦袢の段階から自分で留め袖を着て二重太鼓を結ぶ」を7分で、というものでした。着物の知識の筆記試験までありました。
 気軽に着られるようになる、それが一番なのに着るのも手入れも手間がかかる。でも、慣れてくると手抜きできる着方や楽になる所作もわかってくるし、なにより多少体型が変わっても着られる、冠婚葬祭でも和服だとかしこまって見える、などの利点もたくさんあります。要は慣れる、親しむだと思うのですがその努力をしよう、というまでの敷居がまだ高いですよね。 
もよこ
2012年11月30日 19:28
素敵ですね!和服をさらりと着こなせる方はとても品を感じます。
しかも着付けのお免状まで。趣味と実益を兼ねていて尊敬いたします。

私は恥ずかしながら、美容師の母を持ちながら全く着物に無知です。
せっかくだから母に着付けを習えばいいのにと人からはよく言われましたが、
母曰く「あんたの体型(電信柱です)は着付け師泣かせ。式以外は洋服を着ておきなさい」です^^;
しかし今年上の娘が成人式ということで、振袖を着るのに何を準備すればいいのかわからず母に任せきりで少し情けなかったです。
昔読んだ雑誌で、海外へ留学した方が「民族衣装を自分で着られないのは日本人だけ」と言われ恥ずかしかったとというのを読んでなるほど・・と思いました。
確かに着物は複雑で小物も多いですが、せっかく日本人に生まれたのだから何かの折には着たいですよね。
まずは昔習った浴衣から思い出したいです^^;
ブログ主@tomokoさんへ
2012年11月30日 19:42
コメントありがとうございます。
tomokoさんもお免状お持ちですか♪
でもそちらの試験のほうがずっとハード!!うちの教室の「自分で着られるコース」のテストは「長襦袢を軽く羽織った段階から留袖を着て帯を締める」まで15分ですよ~。あ、筆記試験もありました。ぎりぎり合格でした(^^;)

そうそう、和服の良さって、体型が多少変わっても着られるし、「きちんと度」が上がるんですよねえ。帯締め帯揚げを替えれば同じ着物&帯でも使い回せるし。障がい児がいるとなかなか「着て楽しむ」は難しいですが、こうしてボディに着付けるのは楽しいです♪着慣れてみたいものですねえ。
ブログ主@もよこさんへ
2012年11月30日 19:52
コメントありがとうございます。
この着物は母の嫁入り道具なんですよ。田舎の母の実家としては精一杯の花嫁支度だったようですが、化学染料なんでいまはリサイクルにも出せない代物ですがこうして形にするとそこそこかっこいいですよね♪

お~、お母様が美容師さんなんですか!
でも電信柱で着付け師泣かせ?凹凸のない体型は和服向きだと思うのですが何故なんでしょ?私もまだ始めたばかりなので解らないのですが・・・?

民族衣装が着られない・・あ~確かにそうですよね、でも普段洋服ばかりだと確かに着物って着られないし着なくなりますよね。
私も着物くらいは畳めましたが、振袖のときには小物は母に任せきりでしたよ~。今は着物の小物が解らない親御さんも珍しくないって先生が言っていましたから大丈夫だと思います。
来年の夏は浴衣も良いですよね♪お嬢さんとお揃いでどうですか(^^)?
kazu
2012年12月02日 18:54
着付けは結婚前に習いましたが、やはり着る機会がないと忘れますよね~~
私は実家の母が免許持ってるので、実家に帰ると着る練習してます。
でも、忘れたりしますよ^^;中々いい色の素敵な着物ですやん。
ちえのすけさん頑張ってくださいね♪^^
ブログ主@k
2012年12月03日 11:22
コメントありがとうございます。
そうそう!着てないと見事に忘れますよね~!!私も10年やってなかったら見事に忘れていましたよ~(^^;)大枚払って習ったっていうのに・・なかば義母に習わされたのですが、やはり興味がないと忘れますねえ。
着物褒めてくださってありがとうございます。これはもう小さいし柄も派手すぎて着るのは無理なんですが、こうして着付けるとそれなりに素敵ですよね♪
2012年12月06日 17:50
 私もだいぶ、ブログ更新していませんでした(^^ゞ
 さすがですねぇ。和裁できる人尊敬です。その前に着物着れないわ。(^^ゞ
 肺炎の方も完治し、元気に師走をむかえています。ありがとうございました♪♪
ブログ主@キョンさんへ
2012年12月09日 21:22
コメントありがとうございます、
遅くなってしまいすみません。
私も和裁は出来ないですー、キョンさんの、息子さんの結婚式の留め袖姿素敵でしたよね(^o^)今度はお孫さんのお宮参りかな?(^o^)
体調良くなって何よりです、
寒くなりますからお身体お大事にして下さい。

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